炉辺の猫の祝福　

　あなたの猫が何色であろうと、どんな品種であろうと、つぎの呪文は効果があるでしょう。理想的には、この炉と家の祝福は暖炉、あるいは木を燃やすストーブの前でおこなわれるべきです。しかし家に暖炉がなかったとしても心配することはありません。わが著『コテージの魔術』のなかで述べたように、巧みな方法があります。ミニチュアのポータブルな炉石を準備し、暖炉のかわりに使っても、十分に効果があると考えられるのです。

　炉石をアレンジしてみましょう。赤い柱状のロウソクとホルダーの周囲に９つの小さな白い石を並べます。あなたの家の中で魔術をおこなうとき、このアレンジによって、焦点、あるいはパワースポットが作り出されるのです。このアレンジは安全棚に作ることができるし、ＴＶ卓や小テーブルの上に石やキャンドルを置くことによってポータブルなものにすることができます。ただし可燃性の高い装飾品やカーテンにキャンドルの炎が触れないように気をつけねばなりません。

　これらの炉石を聖化するために猫をかたわらに呼び、アシスタントになってくれるよう頼みましょう。そしてわずかの時間をとって、あなたの炉石がぬくもりと魔術、歓待によって輝きだすさまを想念しましょう。つぎに炉石に塩を振りかけてそれらを聖化します。そしてミニチュアの炉を祝福する呪文を繰り返し唱えましょう。

 

石の輪がわが炉となり、キャンドルの炎がその火となる。魔女の力によって、どうかわれわれにぬくもりと安全をお恵みください　

 

　あなたは将来、家、ペット、家族をテーマとするおまじないのために、炉石のロウソクをセットアップすることがあるかもしれません。

 

＜必要なもの＞　

●抜け落ちた数本の猫の毛　

●魔法の箒（ほうき）から抜いた一本のわら（わらは自然のものにかぎる）　

 

＜実践＞　

暖炉に火をつけ、抜け落ちた猫の毛と箒（ほうき）のわらを炎にやさしく投げ入れます。炉石をつかうなら、赤いキャンドルの火をつけ、抜け落ちた猫の毛をキャンドルの溶けたロウのなかに置き、箒（ほうき）のわらを白い石の輪のなかに押し込みます。あなたの猫を呼び、やさしく抱きかかえます。腕のなかに抱いたまま、呪文を三度唱えます。

 

火の元素によってわたしはこの炉を清める。猫の協力によって、猫科ならではの巧みさを取り入れる。猫のまじないと箒（ほうき）のわらを通じて、この呪文がはじまる。平安と満足を作り出そう。それらはだれをも傷つけるものではない。

 

　腕を開き、猫が望めばフロアに降りさせます。あなたの家はいま満足があふれ、居心地がよく、炉石猫の魔法にみちています。炉石のキャンドルを１時間ほど燃焼させ、それから摘み取るように火を消しましょう。あるいは暖炉に投げ入れて、燃やしてもいいでしょう。暖炉は安全に維持することを心がけてください。

 

＊注意　

これらの呪文は一匹ごとに一回唱えるものです。しかしもし複数の猫が家の中にいるなら、一度に一匹ずつ呪文をかけるか、興味を強く持った猫を選んで呪文をかけてもいいでしょう。