Photos Archive Miyamoto 1992
言葉ではうまく説明できないけれど、ミャオ族(モン族)ほど日本人に似た民族はないと思う。ミャオ族の村で一日でも過ごせば、わが遺伝子は無性になつかしくてたまらない気持になるのだ。歴史書には記されないが、古代のある時点で、大量の難民が中国南部から日本にやってきたのではなかろうか。ミャオ族の歴史は敗走の歴史でもあった。つねに強者と戦い、敗れ、虐殺され、敗走し、新天地に移り住むという歴史の繰り返しだった。それは20世紀のボートピープルの時代までつづくのである。(⇒ 『モン族ディアスポラ』)