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さて、『セルミク』に戻ろう。ムチョは、あらかじめ定められた3年間にわたってボン教の教えを説いた後、その神通力を用いて天界へと帰還した。
続く第18章、そして最終章では、物語の舞台は未来へと移る。そこは人間の生涯がわずか10年に過ぎない。かつての師であるシェンラプはすでにアカニシュタ天を離れている。そして「天と同等で、空間に広がる、不還(ふげん)にして完成されたシェンの領域」において、仏教とは異なる、肯定的性質を帯びた至福の中に住まっておられる。
しかし、ボン教の新たな師であるシェパ(Shes-pa)は、かつてシェンラプがそうであったように、すでに須弥山(Mt. Sumeru)の頂から、自らが将来生を受けることになる地を見つめている。彼もまた父と母を求めていて、やがてこの地上は再び、新たな救済者の生涯の舞台となるだろう。なぜなら、永遠の宇宙の理(ことわり)に従い、厳格に定められた宿命を背負ったその息子は、多くの衆生を救うことになるからだ。この救済者の物語は、『三世におけるシェンラプの起源の書』に詳述されている。その末尾の注記によれば、『セルミク』はその抜粋に過ぎない。