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ボン教の教義体系は全体として、パドマ派(ニンマ派)と同様に、9つの体系的な区分、すなわち「乗(テグパ)」にまとめられている。「因の乗」として知られる最初の4つの「乗」には、主に、古来のシャーマニズム的、アニミズム的なボン教の教えや実践が含まれている。

最初の乗、すなわち乗りもの(チャシェン P'yva-gshen)には、360の「ト(gTo)」および84000の「チェ(dPyad)」と呼ばれる儀式が含まれる。これらにはボン教における託宣という側面があり、それらは古来より極めて重要なものと見なされてきた。この「乗りもの」に通じた者であれば、善に至る道と悪に至る道がそれぞれどれであるか、物事の真実に関する疑念をいかにして取り除くか、そして日常生活における事柄についていかにして予知を得るかといったことを、正確に知ることができる。

神託を仰ぐ際には色とりどりのリボンが用いられ、その答えはシャーマンがトランス状態で発する叫び声という形で示される。これらは神や精霊の霊感によるものと見なされている。また、今日でも特にラマ教徒(チベット仏教徒)の間で広く行われている「肩甲骨占い」という方法もある。羊の肩甲骨を火に投じ、熱によって生じたひび割れなどの形状から未来を予見できると信じられているのだ。

 第二の乗(ナン・シェンsNang-gshen)の教えには4種の儀礼的読誦、8種の哀歌、そして42種の感謝の供養法などが含まれる。

第三の乗(トゥル・シェン Phrul-gshen)は魔術の実践を主眼としていて、雨を降らせたり敵に呪いをかけたりする方法を修行者に伝授する。

第四の乗(シド・シェン Srid-gshenまたはドゥル・シェン Dur-gshen)は、とりわけ重要なものと見なされる。この死者儀礼を伴う「乗り物」の儀式を執り行う際、祭司は剣やナイフを携える。この「乗り物」は、360通りの死に方、4通りの埋葬地[訳注:この場合の埋葬は鳥葬、あるいは天葬のことである]の選び方、そして81通りの悪霊の鎮圧法を説く。これら後者の儀式は、特に「シ(Sri)」と呼ばれる霊を対象としていて、とりわけ埋葬地周辺の土地において行われる。また、この「乗り物」(あるいは部門)は、生者の守護のための儀式や星の観測、すなわちボン教の占星術である。