甲馬(ジァマ)から読む中国民俗(2)

Next → part3

紅山皇帝
紅山皇帝は紅山本主のことであり、白族地域の民間宗教である本主教の神である。紅山本主廟はジ海(ジはサンズイに耳)に突き出た紅山半島に多数見られる。

姑ダイの神
姑ダイ(女ヘンに乃)は厳密には父のおばという意味だが、白族地域では位の高い婦人のことを指す。白語でアシェともいう。ジ海の東では金姑とよばれる。金姑は人々を祟って病をもたらすので、豚肉や卵、酒、飯などを捧げ、祀らなければならない。とくに六月の松明祭りと冬至祭のときは祭祀をおこなう。

白虎神君
五方五行四霊のなかでも、青竜(東、木、春)と白虎(南、金、秋)が好まれ、邪悪を鎮めるため、その甲馬が燃やされる。白族の地域では、青竜白虎が左右の護衛神と考えられた。それらが門を守れば、災いはやってこないのである。また結婚式のときは「白虎が騒ぐ」として白虎の甲馬を燃やし、災いを防いだ。葬送儀礼のときも亡魂を無事に送るため、やはり白虎の甲馬が燃やされた。

趙木本主

本主の神

祖先の神

姑ダイの神

城隍の神
城隍とは城市を囲む濠の意だが、転じて都市の守護神を表わすようになった。人が死ぬと、亡魂はまず城隍廟に連れて行かれ、冥界の県令である城隍爺の管轄下に置かれる。白族地域ではしばしば治療儀礼として、夜堂審鬼という儀礼が開かれる。巫師自身が城隍爺に扮し、魔物を責め、病人の魂を奪い返すという趣旨のものである。

当境本主

祖先の位

五営暢兵

土科

東厨司命九霊宮君

五方五道大神