世俗世界のスピリチュアルな生活 

 自己実現を完全に達成する前に、人生のできごとを整理しながら洗練されたものにしていくのは可能である。調整にどっぷり浸かっている人々と、体と心を超えて魂まで見ることを学んでいる人々は、おなじ問題とジレンマに直面する。違いは、どのように反応するかだ。このように浸かっている人々は考える。「また運が悪かった。ぼくの人生はこうしてみじめなものなんだ」。しかし世界中の智慧の文化はわたしたちにこう考えるよう教える。「また不運にみまわれた。でもこれでぼくの誤認がきれいになれば、成長していけるさ」。わたしたちが自己実現に達しているとき、この世界の困難さは消えていないだろう。むしろ信仰心によってわたしたちは深いレベルの感覚を準備するだろう。もっとも絶望的な状況でも、至高者の手がわたしたちに成長の機会を与えてくれるのを理解するだろう。そして時の経過とともに、スピリチュアルな結びつきが深まったとき、わたしたちは真の意味で自由になるだろう。

 

⇒ つぎ