飼い猫をうさぎ肉として販売 

中国四川省成都で11月下旬、盗まれた飼い猫を殺し、うさぎの肉などと偽って販売していた業者が地方当局に摘発された。毎日約100匹もの猫を解体し、その肉をレストランや卸売業者などに売っていたという。

 地元紙の成都商報が3カ月にわたる潜入取材の末、市当局に通報した。市が猫の“処分場”を立ち入り検査したところ、数十匹の猫が水に沈められて死んでいるのが見つかった。現場で発見された猫は冷凍されたものも含めると計1トンに上るという。

 同紙によると、業者の男は都市部や農村で捕獲された猫を調達。発見された大半の猫に首輪が付いており、その多くは盗まれた飼い猫とみられる。男は猫の肉を1キロ20元(約320円)で販売していたほか、高価な品種の猫は自ら育てて転売していた。20匹以上の猫を自宅で飼育していたことから、近所では「愛猫人士」として有名だったという。(北京 西見由章)