お化け地蔵の正体

 お化け地蔵というと、何か亡霊でも出てきそうなおどろおどろしいイメージがあるかもしれませんが、実際に見ると、高さは3mもあるものの、温和な顔をしていて、恐さを感じさせません。

 しかしかつては、かぶっていた山笠がずれるなど、やはり尋常ならざる地蔵だったようです。もしそうなら、もう一度山笠をかぶらせてほしいものです。

 現在お化け地蔵は松吟寺という小さな寺に所属しています。しかし昭和4年(1929年)まで、このあたり一帯は総泉寺の敷地内でした。とはいえお化け地蔵は浅茅ヶ原のなかにあったようです。明治になって総泉寺の入り口に移されました。遠くからでもよく見えるので、参拝者には目印となったはずです。

 関東大震災から6年後、被害の大きかった総泉寺は板橋へ移ります。そのときこのお化け地蔵や平賀源内の墓は残されました。いまではばらばらになってしまいましたが、このお化け地蔵や妙亀塚、(埋め立てられた)姥ヶ池、浅茅ヶ原などはほぼおなじ場所にあったのです。