名も無き地蔵の霊力 厩橋地蔵
何年か前、たまたまこのお地蔵様を発見し、写真に収めたのですが、手前の地蔵ばかりに注目し、後ろに2体の地蔵が安置されていることに気づきませんでした。最近もう一度この厩橋地蔵尊を訪ねました。
「わが町再発見シリーズ」によりますと、これらの地蔵は高速道路を建設するときに発見されたものということです。そして本所1丁目の町会の総意で祠を建てる決定をし、昭和53年(1978年)に完成しました。
お地蔵様の1体は、貞享4年(1687年)に亡くなった女性の墓石であることが判明したそうです。これが墓石であるのは意外に思いました。
こうやってときおり護岸工事や高速道路建設のときなどにお地蔵様が発見されます。ということは、いまだに数百、数千のお地蔵様がこのあたりに眠っているということです。寝る子を、というか寝る地蔵を起こす必要はないのでしょうが、まだまだ多くの起こされるのを待っているお地蔵様が残されているのでしょう。