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(ジョル、こぶしを握って決意を固める)

「絶対にリンの国王になるんだ!」 

(晴々した表情のドゥクモ) 

「ジョル、がんばって!」 

(しかし人の気持ちがわからないジョル。ドゥクモのほうを振り返り) 

「だれががんばれだって? 手助けしたいんなら、馬の鞍と鐙(あぶみ)を準備してくれ」 

「こ、こいつ……」(わなわな震えるドゥクモ) 

(リンを見晴らす高台の上のふたり)

「もう戻りたい?」 

「もうしばらくここにいたいわ。だってすばらしい風景なんだもん」 

「ドゥクモ、なんかいま、意気盛んに言ってたけど、もし王妃選びのコンテストがあるなら、参加しないってこと?」 

「まさか! 参加するにきまってるでしょ!」 

「え……」

 

数日後 

リン部落の競馬大会が開催された 

(立派な会場。あちこちにはためく旗。新しい王を迎える群衆) 

(巨大な玉座) 

新国王を待つばかり! 


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