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謎だらけのグルン・ボン・ラマ 正直にいえば、依然として私はこのネパール・ポカラ在住のグルン・ボン・ラマという存在を説明することができない。グルン族といえば、その民間宗教の祭司はギャブレ、シャーマンはパチュと呼ばれる。ボン・ラマはといえば、なんと仏教徒なのである。初代サキャ・ラマ(つまり釈迦)から数えて彼は34代目となる。 おそらく古代ボン教徒と関係があるだろう。タマン族のボンボとも類縁関係にあるだろう。民間の呪術師が仏教を奉じることになったのではなかろうか。