(2)

 指定された日がやってきた。あまたのゲストもやってきた。宴会ホールはゲストとテーブルとベンチでいっぱいだった。結婚式がまさに始まろうというとき、庭が騒がしくなった。

 小人王がホールに入ってきたのである。彼はヘルラ王に挨拶し、自分でテーブルの席に腰かけた。その間、ほかの小人たちは庭にテントを建てていた。

 そのあとすぐ宴はテントから始まった。小人の召使たちは忙しく立ち回りながら、ゲストに料理を運んだ。ワインのボトルとともに、豪華な料理コースがつぎつぎとホールに運び込まれた。ヘルラ王の召使は肩をすくめるだけで、立ち尽くした。彼らが用意した料理は運ばれずに残ってしまった。

 ごちそうは尽きないほどたっぷりあった。給仕もてきぱきしてすばらしく、ゲストたちはみな小人王を称賛した。夜が明けたとき、彼はヘルラ王に言った。

「おお、ブリトン人の王よ、約束したとおり、わたしはあなたの結婚式に出席した。そして気前よく贈り物を与えた。今後もし何かが必要になったら、その名を言いなさい。もしそうでなければ、わたしは義務を果たすだけです。そしてあなたは時が至ったときに、報いなければなりません」

 返事を待つことなく、小人王は小人の家来たちとともに去っていった。

 一年後、小人王が戻ってきて、ヘルラ王に約束のことを思い出させた。彼自身の結婚式の招待状を渡したのである。彼は騎士たちを集め、旅のために馬の準備をするようにと告げた。


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