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 「レイク・イストクポガ・コロニー」と彼が名付けたコロニーはフロリダの町ロリダに建てられた。それは採食主義、有機農業、簡素な生活のためのコロニーだった。シーグマイスターは土地を区画に分け、コロニスト希望者に売りに出した。

 しかし区画のほとんどが売れ残ってしまい、コロニーの人口はまだまだわずかだった。とはいえ関連した事業でシーグマイスターは多忙だった。彼は「ダイエットと健康」というニュースレターを発行した。彼は小論文を書き、肉食や糖分、除草剤の害を説いた。健康食品、とくにレシチンを含むシロップは郵便のオーダーで売られた。ニュースレターはダイエットや健康に関してたずねられたシーグマイスターが答えるという形式だった(博士論文はこのテーマで書かれていた)。そして彼は哲学――衛生学や優生学の新しい科学的宗教を打ち立てた。彼はそれをバイオソフィー(生命の智慧)と呼んだ。

 予期されたように、農耕の努力は失敗に帰した。コロニストの何人かは幻滅し、去っていった。そしてもっと深刻な問題が浮上した。1930年代後半のある時期にシーグマイスターは知らずに法に触れるようになっていたのだ。それが具体的に何であったかはあいまいだった。アメリカ食品医薬品局は、彼が郵便で売っていた「自然治療法」に関することで彼に圧力をかけ、法的手続きを取っていた。レシチン入りのシロップは人体に悪影響を与えるということだった。詐欺行為と郵便の誤用でシーグマイスターは活動を自粛せざるを得なかった。

 


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