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神々の起源に関する観念は多種多様だが、本質的には、いずれの場合も同種の力に関わるものである。人間同士の関係を規律するために、有益なものと有害なものとを区別しようとする傾向が支配的であるように見受けられる。

「父と母」や「天と地」といった神々の一対(つがい​​)の痕跡も数多く見られる。例えば天空の女神アチ・グンギャル(A phyi gung rgyal)あるいはナムチ・グンギャル(gNam phyi gung rgyal)と天空神ナムギ・ラグー・トクパ(gNam gyi lha rgod thog pa)との結びつきや、大地の女神サギャル・ドンギ・ベーモ(Sa rgyal dong gi dbal mo)と大地神サラ・ドクルム(Sa bla dog rum)あるいはサイラ・ウー(sayi lha 'od)との結びつきなどがその例である。

同様に、蛇神(ナーガ)の源となる水神「チュラ(Chu lha)」や、あるいは水の女神なども存在する。

系譜によっては、太陽が女性神とされることもある。季節や12年周期の暦を司る神々も数多く存在する。さらに学芸の神々として、「イゲパ(Yi ge pa 書く者)」、「ソラ(bZo lha 芸術家・工匠)」、「ソジェパ(gSo byed pa 癒やしの達人)」なども挙げられる。

こうした神格の中には好戦的な性質を持ち、悪の勢力と敵対するものもいる。ダンドゥ(dgra 'dul)、グーンドゥ(rgod 'dul)、ナドゥンドゥ(nad 'dul 病を打ち負かす者)などが挙げられる。さらにトゥ(sTod)、アシャ(A zha)、シャンシュン(Zhang zhung)の氏族の祖先神もこれらに加えることができる。

ドゥド(bdud)、ム(dmu)、ニェン(gnyan)といった多くの種類の神々は、その本質において両義的な性格を帯びている。彼らは善なる創造の側と悪なる創造の側の間を揺れ動く存在であり、そこにはカディン(mKha' lding)の姿もある。それは一般に善なる創造と結びつけられるボン教の神話に登場する伝説の鳥キュン(Khyung)の敵対者である。

人間が身を守らなければならない最も邪悪な力は、墓地や門に棲む「シ(sri)」(男性形)と「シモ(srid mo)」(女性形)である。

災いをもたらす夢は、悪い神に支配下されている。ここに見られるように、我々が目にしているのは対立する二項への分類であるが、それは不確定なものでもある。というのも、人々の心理的反応次第で、同じ力が善の側に挙げられることもあれば、悪の側に挙げられることもあるからだ。

しかしながら、ボン教を専ら天の崇拝を特徴とする宗教であると定義づけることはできない。そのような崇拝が行われるのは、特別な状況下や特定の時に限られるからである。すなわち、ナム・ボン(gNam Bon)、すなわち天のボンについて言及される場合がそれにあたる。