16 内なる声に応える
マクナルティー それが今日のアメリカの精神性に欠けているものなのでしょうか?
ヴォーン=リー 申し上げましたように、大きな誤解があります。真の精神性とは自己充足や夢を生きることではなく、自分の内にある尊い、聖なるものとの関係を築くことなのです。この関係によって人はより充実した人生を送ることができます。しかし個人や個々の自己よりも聖なるものに、エゴよりも魂に焦点が置かれるのです。
残念なことに精神性はしばしばお金がからんできますし、意図の光と純粋性は簡単にわたしたちの文化の物質的な、経済的幻想の網に引っかかってしまいます。ワンネスや人類が相互に結び付いた生態系の一部であるという精神的な認識は高まっていますが、精神的な実践は個人に焦点を当てている、つまり個人の幸福に関するものであるという感覚がまだ残っています。わたしたちはまだ、精神的にすべては相互につながっていて、私たちの精神的な修行は人生そのものに属し、切り離されたものは何もないという認識を完全に受け入れていません。わたしたちの精神的な修行は、世界の内的および外的状態に影響を与え、また影響を受けるのです。そして気候変動という地球規模の危機の時代において、物理的にも、精神的にも、地球と本当に必要なものに注意するのは、緊急を要することなのです。
そうすれば、わたしたちの精神修行は、瞑想においても、祈りや帰依においても、創造物全体を包含するようになります。世界が苦悩する生きた霊的存在であることを思い出すなら、世界がわたしたちを呼んでいるのが聞こえてくるでしょう。そうすれば、わたしたちは自然と内なる声に応えられるでしょう。そして、その応答は、私たちもその一部である、その神聖な性質とワンネスを認識するところから生まれるでしょう。環境問題は解決すべき問題ではなく、異なる在り方、そして関わり方への警鐘なのです。禅の師スーザン・マーフィーが述べたように、世界全体がわたしたちに一つの公案を突きつけ、意識の転換を迫っているのです。
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