魔女の女王は女教皇
シーズン4エピソード1「サマンサ女王となる(Long Live the Queen)」では魔女の女王が突然スティーブンス家にやってきて、「明日、魔女世界会議(ユニバーサル・カヴン)を開き、戴冠式を行う」と宣言し、サマンサを後継者に指名する。女王といっても人間界の話ではないので、タロットとおなじく女司祭(ハイ・プリーストレス)か女教皇(エンプレス)が正しいようだ。
女王の名はへプジバ。「列王記下」第21章1に出てくる。マナセ王(BC699-632)の母であり、ヒゼキヤ王の妻である。マナセは「悪をおこなった」王とされている。
彼はまた、主の宮の二つの庭に天の万象のために祭壇を築いた。またその子を火に焼いてささげものとし、占いをし、魔術をおこない、口寄せと魔法使いを用い、主の目の前に多くの悪をおこなって、主の怒りを引き起こした。
このマナセ王はイスラエルの王というより、魔女・魔法使いの王である。ウイッカ、ウイッチクラフトが好きなものには興味深い存在である。このマナセの母であるから、ヘプジバの名は魔女の女王にふさわしいといえる。