第3章 12 その他の疾病の禁呪 

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 古代の祝由術が及ぶ範囲は非常に広く、それぞれの疾病に応じた禁呪方法が存在する。文献に記載されている禁病方法は大量にあるように見えるが、古代の祝由の一部分にすぎない。というのも多くの呪法は方士の間に口頭で伝えられるだけなので、記録されることはないのだ。以下に客忤(夜驚症)、邪病、陰㿗(いんたい)、贅疣、瘡腫、破傷その他の伝染病を禁治する方法を列挙する。しかしこれらも文献に記載されるものの一部にすぎない。 



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