気:羽の生えた猫
昔からずっと猫とフクロウは結びつきがあると考えられてきました。ネイティブ・アメリカンはフクロウを「飛ぶ猫」と呼び、最初にアメリカに定住した人々は、アナホリフクロウを「羽が生えた猫」と呼びました。猫の呪文とフクロウの鳴き声はともにシェークスピア劇に登場しています。西欧文学では、猫は心の友人であり、フクロウは魂の媒介者です。フクロウの鳴き声は死の前兆でした。つまりフクロウが鳴くときは、魂が肉体を離れるときだったのです。フクロウは死の前兆と死の橋渡し役でした。魂が連れ去られると、あとに残るのは猫だけでした。フィンランドの民間伝承によれば、白猫の天使が死者の魂をあの世にもっていくといいます。オザーク族の伝承でも白猫は守護者であり、幸運のしるしでした。白猫は精霊か天使、あるいは守護霊だったのです。ある地域では、白猫はホワイト・マジックの力でした。そして羽の生えた猫は「気」に属する尊敬されるべき存在だったのです。
民間伝承や伝説中の白猫は、必要とされるときに幸運と魔法をもたらす妖精のような母神です。妖精猫はケット・シー(Cath Sith)と呼ばれます。かれらは死すべき運命の者(人間)に一目見られることを容認します。これら妖精の生き物は、羽が生えた猫として描かれます。かれらは悪夢やサイキック攻撃からわれわれを守り、行方不明になり、どこかをさまよっているあなたの猫を呼んでくれるかもしれません。