天気に関する猫の民間伝説 

 古すぎてわけがわからず、すたれてしまった民間伝承というものは、地、気、火、水という物質の四大元素と結びついているものです。人々が異なる元素のエネルギーの影響を受けるように、天気も同様に元素のエネルギーの影響を受けるのです。元素の特徴によって異なる状況が生み出されるが、われわれはそれに地上の天気のあらわれを見ます。それにしても猫はどのようにそれをとらえることができるのでしょうか。

 猫は元素の精霊と交流することができます。たとえば地の精霊や気の妖精、火と結びつくサラマンダー、水の精霊であるウンディーネなどと交流するのです。天気に影響を及ぼす元素の精霊は猫と理解しあえると考えられます。かれらは基本的におなじ長さの波長をもっているのです。猫のしぐさをつぶさに観察すれば、環境や天気の変化などについて元素の精霊が猫に何と言っているかわかるでしょう。さて、ここに猫の天気占いの興味深い実例をあげましょう。

●突然、家のあちこちで低い声で鳴きはじめ、家具から跳びおり、部屋から部屋へとふざけた調子ではってまわる猫は、近づいている天気の劇的な変化についてあなたに知らせようとしている。

●あおむけになって丸くなり、低い声で鳴き、その目はおどけたように輝き、しっぽをあなたに向かって振る猫は、水の元素が近づいていることを知らせようとしている。にわか雨は近い。

●民間伝承によれば天気がいいときに一日中眠っている猫は、妖精が活発に活動する星いっぱいの夜を期待している。あなたは猫が夜じゅうはしゃぎまわれるよう準備しなければならない。

●秋、猫が暖炉に向かってあおむけになり、しっぽの先をほんのすこしピクピクさせる以外ほぼ完ぺきに静止しているとき、翌朝には霜が降りている。

●いつも当たるのでわたしが気に入っている古い言い伝えが「猫が頭を下にしていると、雨が降る」である。我が家の猫が頭をさかさまにし、あごを上にして寝ていると、24時間以内に雨が降る。冬だと雪が降る。気圧の変化を猫は感じとることができるのだろうか。