第2章
ギャツァは、ジョルが競馬に参加すべきだと主張した。一方で彼自身は参加しないと表明した。すべての戦士もジョルは招待されるべきだと考えた。チプンは、だれかがマ谷下部に住むジョルに招待メッセージを運ぶべきだと述べた。庇護者たちは、ドゥクモが招待状をジョルに渡すべきだと明快に言った。チプンはギャツァに、ドゥクモによって物事がうまくいかなくなったかのように装うよう命じた。
「ジョルが追放された責任はあなたにあると、ドゥクモに言いなさい。でもそろそろジョルはリンに戻ってくるべきです。彼女自身がジョルのところへ行って、彼を招待すべきです」
ドゥクモはジョルのところへ招待するために行く。しかしその途中、さまざまな試練や障害と出会う。これは彼女を試すため、ジョル自身が魔術を用いて作り出したものだった。こうしたやりとりを通じてふたりはより親密になり、より強固な関係を築くことになったのである。