4章 (概要)

 ドゥクモはジョルにリンへ戻ってくるよう伝えた。戻る途中、またもジョルはさまざまな魔術的な幻影を見せた。それはドゥクモのよいカルマや徳を呼び起こし、彼女が持っているかもしれない疑いや誤解、不正確な見方などを断つためだった。

結果的にドゥクモはジョルがリンの統治者になるであろうことを、彼女自身を含めたキャロ家の財宝を手にするであろうことを確信した。

彼女はジョルに黄金の鞍、馬勒、その他さまざまな尊い宝を贈った。そして彼をマ谷下部からマ谷上部へと導いた。

トトゥンはジョルの馬を見た瞬間、この馬が欲しくてたまらなくなり、売ってくれと頼んだ。ふたりの間でユーモラスな会話のやりとりがつづく。ジョルは、食べ物や絹のスカーフ、その他の品々で馬が買えるかのような言い方をした。トトゥンは丁寧にそれらをジョルに渡す約束をした。