5章 (概要) 

 リンの戦士たちによる偉大な競馬がはじまった。ジョルはこっそりと参加者の集団の端に忍び寄った。

ドゥクモのいとこであるネウチュンは守護女神のナムメン・カルモから予言的な夢を受け取った。ジョルが勝つだろうと女神は宣した。ドゥクモは、この夢は正確に違いないと感じた。というのも彼女がジョルの馬を捕えたときも、女神の予言は正確だったので、競馬においてもジョルが勝つだろうと感じたのだ。トトゥンは自分の息子が勝つと信じて疑わなかったので、トトゥンの娘はこのやりとりを知って狼狽する。

 この章で、ドゥクモは戦士ひとりひとりと彼らの馬について紹介する歌を、見物人にたいして披露する。