フードゥー教入門第13章 

正義の魔法

 人生は公平ではない、と言われます。正義が奪われたと感じる立場に身が置かれたとき、あなたははじめてこの言葉の意味が理解できるのかもしれません。そして傍観者になり、運命に身を任せたほうがいいとみなされる一方で、ときにはあなた自身が何かをすべきだと感じることがあるでしょう。あるいはバランスを保ち、少なくとも正義がある方向へ局面を変えるために、精神的に物事に介在することになるのです。ここに正義の魔法が必要となってきます。これはすべてが自動的に大丈夫ということを意味居するわけではありません。なるほど、あなたが苦しめられたそのことによって敵が苦悶すれば、復讐はいいことのように感じられます。しかしつねにそうやって満足が得られるとはかぎりません。正義の魔法をかけるとき、このことを心に留めて、原則的なことを理解するのは重要なことです。