結論
わたしは多くの人にフードゥーの聖なる魔術を教えてきました。生徒たちが成長する姿を見るのとおなじくらいに本書を書くことは喜びを与えてくれます。本書を利用することであなたが経験している問題のいくつかを明確にすることができると、そしてわたしと分かち合う魔法によって力が得られることを期待しています。そしてそのこと以上に、あなたがフードゥー実践者の小さいがユニークなコミュニティーの活動的な一員になることがわたしの願いでもあります。本書は終わりに近づいていますが、あなたには探索をつづけることを、成長し、学び続けることを願っています。外には膨大な情報があります。あなたはそれらと結びつけばつくほど、先祖たちがあなたに報奨を与えてくれるでしょう。
フードゥー実践者であることは、ただ魔法をかけたり、あなたの運命を変えたりすることだけではありません。それは心の意図するものに自分自身を同調させていくことなのです。そしてわたしは前進するあなたとともにあることに感謝し、敬意を表します。あなたは本書を閉じ、ここで学んだレッスンを思い浮かべることでしょう。とりわけ深いところであなたに共鳴したレッスンを。ときには本書を読み直して最初読んだときには目覚めさせてくれなかったことに、明快さを発見することでしょう。同様に好奇心を持った友人がいるなら、あなたの得た知識をぜひ共有してください。昔は、フードゥーといえば世界の暗い、神秘的な片隅に追いやられたものですが、現在、わたしたちは隠すことなく魔術を実践し、それを誇りにしています。
この誇りをあなたと分かちあえればと思います。あなたにとっても、これはいわば願ってもない機会ですから、ひたすらフードゥー魔術を追い求めていただきたいのです。魔法の効果や魔法による結果に、あなたは驚かされるかもしれません。祖母に弟子入りして以来、わたしはフードゥーの道に入ったことを後悔したことはありません。クライアントの話を聞いて、喜んだり、怒ったり、悲しんだりと、わたしはいつも感情のジェットコースターに乗っているかのようでした。しかしそういったすべての感情の上に君臨しているのは、誇りなのです。わたしは誇りをもってコミュニティーの中で重要な役割を持つ人々を見ます。彼らには機会が到来しているからです。フードゥー魔術がなければ、機会があったこともわからなかったでしょう。あなたは今、ユニークな機会が与えられているのです。両手でそれをつかみ、あなたの世界を変えるためにそれを利用してください。いつかわれわれの道が交わり、あなたの物語を聞ける日が来るでしょう。そのときまで、幸いであれ。