ヴィマーナ 

 サンスクリット語でヴィマーナ(vimāna)と呼ばれるよく知られた空中の乗り物は、古代ヴェーダ社会において重要なものとみなされた。それは実体のある機械であり、我々が微細なエネルギーあるいは超越的エネルギーと呼ぶ二種類のエネルギーから作られたものである。この地球上の人類は、自分でそれを製造することができず、技術的に進化した存在からときおりそれを獲得していた。

 現代の飛行機のように翼を持って飛ぶ、人の手によって作られた木製の乗り物というふうに古代インド人は考えていた。この木製の乗り物はヴィマーナとも呼ばれたが、ほとんどのヴィマーナは飛行機とは似ても似つかぬものだった。典型的なヴィマーナの飛行の特徴は、むしろUFOとして報じられているものと酷似していた。そしてそれと関連している存在は、UFO全体が持っているパワーとおなじような能力を保持していた。ヴィマーラの興味深い例として挙げられるのは、古代インド王シャールヴァ(Śālva)が、タラータラ(Talātala)という惑星系の住人、マヤ・ダーナヴァ(Maya Dānava)から獲得した空飛ぶ機械だろう。シャールヴァの物語はこの章の終盤で示したい。そしてヴィマーラのさらなる情報は、つぎの章で提示したい。