カルナーにおけるシンプルな試み:ゴーヴァルダン・エコ村
プラブパーダは世界中で、持続的な、精神的なライフスタイルを発展させるという目的を持った共同体を、都市部にも田舎にも作るよう弟子たちに促した。もしわたしたちがシンプルに生き、「高次に」考えることができれば自然はありあまるほどのものを与えてくれると彼は信じた。これらの共同体がより大きな社会に、その知識や資源、才能をさまざまな方法で導いていくよう促していくモデルになることを彼は期待した。これらは環境と調和し、人間の精神を昇華させるのである。
わが師に触発されてわたしはゴーヴァルダン・エコ村の村作りを手助けした。それはいまだ発展途上の段階にあるのだが。インドのマハラシュトラ州のそのエリアは通常一年のうちの八か月が乾季なので、収穫や水の保存の方法をわたしたちはいくつか開発した。その結果が50エーカーの作物であり、一年を通じて居住者全員に十分いきわたる豊富な水だった。
わたしたちはまた自然を利用した下水処理システムを開発した。未処理の下水がトイレからどっと流れると、灰色の水が排水口に流れ込み、それらが土、根、石、ハーブ(草)でできたフィルターを通過すると、純粋さを取り戻すという仕組みだ。
表土を維持するために、わたしたちの食べ物の栄養分と同じように、すべての穀物、野菜、ハーブ、フルーツ、そして花は代々伝えられる種子をもとに、有機栽培によって育てられる。わたしたちはさまざまなタイプの健全な、非化学の肥料と無毒の虫の駆除剤を用いている。畑は土地を肥えさせる犂のテクニックを使って耕す。そしてかなり広いエリアが堆肥技術を向上させるために献上されている。わたしたちの家や共同で使用する建造物を造るために、たとえば日干しの圧縮レンガなどの材料を生み出すさまざまな自然のテクニックを用いた。このレンガはわたしたち自身の土から作られるのである。電気もまた原則的にはソーラー・パワーが使われている。毎日何百人もの人々のためにメタンガスを用いて料理が作られる。メタンガスはわたしたちの乳牛や雄牛、その他の動物の糞――そしてわたしたちの有機的な排泄物から生まれるのである。
興味深いことに、こうしたエコと親近性のある方法は、世界中のよく知られた大学を卒業したエンジニアが集まったチームによって調査研究され、発見され、発展してきたものである。彼らはエコ村で家族とともに、あるいは僧侶として、周辺の村々からやってきた地元のたくさんの家族とともに暮らしている。さまざまなバックグラウンドを考慮すると、村の住人は敬意、協力、愛情を互いに分かち合うことこそ共同体に必須の側面であるとわたしは感じる。
わたしたちは牛やさまざまな動物、鳥たちが自然の状態で生きていけるよう、心を込めた世話と保護のための保護区を維持してきた。わたしたちはまたハンディクラフトや伝統工芸といった家内工業的なものを推し進めてきた。またエコ村は孤児院、学校、アシュラム、家族のための家づくりも進めてきた。
わたしたちに与えられた知識や資源が何であれ、わたしたちはこの地域の数百の戦う村とそれらを分かち合ってきた。これらの村は経済的、社会的、精神的な状況がおおいに改善されたと思う。わたしたちの奉仕活動の重要なものは、村の女性たちに敬意を払う文化を推し進めていくこと、そして地位向上を図ることだった。
カルナーの原理に触発されて、ゴーヴァルダン・エコ村のわたしたちは、思いやりのダルマを抱きながら、ささやかなやりかたで、神や自然と協調して生きていくことを心掛けている。
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