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宇宙卵 チベット自治区南西部は、古代シャンシュン国(〜8世紀)の中心地だった。とはいえ古代の遺物はわずかしか残ってなく、あまたの洞窟群が太古の精神性を物語っているにすぎない。 キュン(神話中の鳥ガルダ)という地名が多いこのあたりで目立つのは、白い楕円形の石だ。それは宇宙卵なのではないかと私は想像した。 このキュンゴ(ガルダの頭の意)で見つけた白い石の長さは50センチを越え、持ち上げるにはあまりにも重すぎた。