044045 

(センロン、ゴモに駆け寄る)

「ゴモ、大丈夫か?」

「大丈夫です。ギャツァさまが妖怪を撃退してくださいました」

「え?」(と驚くセンロン)

(人々のあいまを逃げ回るネズミの妖怪)

「このバケモノは何なのだ?」

「これが妖怪を助けていた悪者です。どうやって変身したのかわかりません」

(楽しそうな赤ん坊のジョル)

(霧が晴れる。傷だらけのトトンが四つん這いになって現れた)

「あれ、トトン! おまえ何をしているのだ?」

(頭をおさえながらトトンは語る)

「おれにもわからないよ。たぶん妖術使いの妖術のせいだろう」

(センロンは村人に向って注意を促す)

「みなの者、聞け! 最近奇怪なことが多すぎる! 各自気をつけるように!」

(ギャツァは今起きたことを思い返す)

「いったい何が起きたんだろう?」

(トトンの浮かない表情)

「この子はとんでもない力を持っているかもしれぬ」

(赤子のジョルのアップ。楽しそう)


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