082083 

(ジョル、ネズミたちを小馬鹿にして遊ぶ)

「今度はぼくがおまえたちを捕まえる番だ。ヘイヘイ!」「どんな面白いものを見せてくれるんだい?」

(性悪そうなネズミが棒を担いで出てくる)

「いい気になるなよ、小鬼め」「ネズミの親分が来たら、おまえなどひとひねりだからな!」

バシッ!

(木棒で叩きつけるが、ジョルはひらりとかわす)

「こいつはなかなか素早いやつだな」

(ジョル、電流を発生させ、浴びせる)

「これでそうだ!」

(ネズミは感電してしまう)

「うわっ、目がみえないよう!」

(ほかのネズミたちは何がおきたかわからず、一目散に退散する)

(蜘蛛の子を散らすようにネズミたちは逃げる)

「すごいわ!」(と母メトラツェ)

「そんなことないよ」(とジョル)

「まだ終わってないよ」

(そこへ巨大なネズミのバケモノの親玉が現れる)

「厚かましくもおれの子分を騙したというのはおまえか」

「兄貴、こいつは魔術を駆使します! 用心してください!」(と子分)

(巨体の親玉が向かってくる)

「ここはおれの地盤だ。死にたくなかったら、出て行くんだな」「おれをだれか知ってるか? おれは黒魔王ルツェンさまの子分だ!」

(唖然として立ち尽くす母子)

(親分の迫力ある顔のアップ)

「恐いだろう! さ、カネを出せ!」


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