サフチ
●参加者…男女200人以上。男15~40歳。女10~20歳。
●由来…ラブツェ祭とサンチュ(bsang mchod 焚香儀式)が発展した。
●費用…ハチャンカで神輿が各家を回るときの布施。見るかぎりほとんどの家が10元札を出す。
●準備…6月1日、みなで馬に乗ってシャチョン山へ行く。4日、テル(gter 伏蔵)をラブツェに埋める。この場合のテルはテルクク(gter khug 宝袋)のことであり、チンコー麦、小麦、豌豆、茶菓、緞子、プル布、金、銀、銅線、虎皮、豹皮、白糖などを袋のなかに入れる。祭りに使うシュクパ(shug pa 杜松)の枝をあつめる。またこの日にあつまってカンゴワ(長老)を決める。ハワが神憑かって決める場合もある。
●カマル (挿銅針)…おこなわない。
●ハチャンカ(lha chang kha 神をもてなす酒宴の意。漢訳は「看望百姓」)6月16日
神を安置した神輿を四人が担いですべての家をまわる。これは「神の視察」であり、ハワはつねに半神憑かり状態で一行を指揮する。各家はサン(杜松)を焚き、中庭に供え物を置いて、神輿の到来を待つ。神輿は敷かれた白布の上に降ろされる。供え物は、トルマ、茶、酒、ヨーグルト、カタ(儀礼用自綿スカーフ)、布地、現金(通例10元札)、果物など。長老たちが踊りながらヨーグルトを地面にそそいで神に捧げる。一連の儀礼が終わると、供え物は神廟にもっていく。
ハワに依頼してヒャンモ(shing mo 角占い)をやってもらうこともある。角占いは他のチベット地域では一般的ではなく、漢族のパーポエが導入されたものと推察される。裏・裏や表・表は凶、あるいは無視すべきで、裏・表が吉である点は共通している。
●キッタル(khis dar 旗・幡)…描かれる神はシャチョン(Bya kyung)、ラルゾン(Ra rdzong)、マッホン・ワゾン(dMag dpon Ba rdzong 把総)の三柱。つづいて虎、獅子、ガルーダ、竜など。また、竜の絵が措かれたルタ(klu rta 纏のようなもの)を燃やす。
●本祭(6月17日~19日)
ラブツェ祭…6月17日朝9時頃、男たちは旗をもって、神廟の裏手の斜面にあるラブツェへむかう。ムタク(rmu thag)を張り替える。ムタクといえば、チベット初代王ニャチツェンポからの七代の王は、ムタク(天縄)を伝って天と地のあいだを上り下りすることができた。
ウェーハー舞(ウェー、ハー、と叫んで気勢をあげる踊り。軍舞。
男のガル。女のガル。
十人の男によるハツェ(lha rtse)。
竹馬。
アツァラ(インド遊行僧の面を被った子供の舞)。
クロウ舞(gu ro'u)。
ツェリク(rtsed rigs 幕間寸劇)。
ハ・ンゴン・パ舞(lha ngom pa)。
ツォンギ・ゴルギヤッパ舞(mtshon gyis mgor rgyag pa)。
トゥジェチェンポのガル。