シャムワ・ツェラン(Byams pa tshe ring

 テウ。60歳。農民。

 宗教が自由化されたとき、自ら神憑かってハワになった。セゾン活仏(bSe tshong)によって神の扉がひらかれた。このハゴシ儀式のとき、サンを焚き(bsang mchod)、カンガ経(bskang nga)を読経した。

 以前はカンジョ(mKha' 'gro)という名のハワがいた。1911年に生まれ、1958年に刑務所で死んだ。58年以前も、ルロル祭のとき、現在と同様神がかった。

 シャムパ・ツェランは病気を治したり、邪気を祓ったりする。神がかりのしかたは憑依する神によって異なる。ニェンチェンが憑いたときは、中国語で話す。しかしお告げはチベット語で、ふつうの人にも理解できる。神が出て行くときは、首を三回振るので、まわりのひとにもわかる。憑依しているあいだの記憶はない。