ニャン・チャルジャ(sNying cag rgyal)
トルジヤ。30歳。工人。
七、八年前、突然前触れもなく神がかった。それ以前に前兆となる夢もなく、病歴もなし。前のハワはシャウ・ナムジャ(Sha bo rnam rgyal)。1936年に生まれ、58年、刑務所に収監された。信仰が自由化され村に戻り、神が憑くこともあったが、歳をとったので引退し、娘婿のニャン・チャルジャにハワの仕事は任せた。
ルロル祭以外の活動はなし。憑依する神は激しい神、とくにダルジャが多い。どの神であるかは神語でわかる。神が出て行くと、倒れる。神語はチベット語(トルジャ方言)なので、村のだれにもわかる。憑依しているときの記憶はない。憑依時も酒を飲む。
●祝詞
hri hrin the/ re thug ci tsan tsi/ thug hrang de gri dpa' gro tsi/hrig hrang na gri dpa' gan tsi/ yo lus tsi gru la hrin pho/ ce lus khran du the tsi dpe'/ tsi lus co du tsho du ca
おそらく漢語で「聖聖太、日頭……、頭上帯的花卓子、手上掌的花杵子……」。