スリーピング・メディテーション 

陳摶(ちんたん)と太極図 

 陳摶(ちんたん)は現代の太極図につながるいくつかの図を創り出した人物として知られる。これらの図は、中国の宇宙創世神話やまた自己実現、不死に関する道教の概念とも結びついている。スリーピング・メディテーション(睡功)のような、多くの道教の自己修養は「回帰」のための方法である。人はこの自己修養を通して、もともとの「一なるもの」に戻ろうとする。それははてしなく自己生成するゆえ、再生的である。これにはすべての源となる未分化の一なるものの状態への回帰も含まれる。この状態はしばしば無極という言葉で言及される。