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 ロビンスの説明によると、それは彼女が受け取ったニュースレターから始まった。ニュースレターはサンタフェに住むシャルーラ・ダックスなる者が発行したものだった。ダックスはしかしながら、自分はテロスの生まれだと主張していた。テロスはシャスタ山の下にある都市である。ニュースレターはテロスの生活を描写している。

 ニュースレターにはテロスの高級祭司アダマにも言及していた。何らかの理由でアダマという名はロビンスの頭に引っ掛かっていた。ある日驚くべきことが起こり始めた。

 

 私はノートとペンを傍らに置き、アダマについて考えながら座って瞑想をしていました。そのとき突然愛と静かなエネルギーが私の中を抜けていき、私の体は空中に持ち上げられたかのようでした。そして声が聞こえたのです。「わたしはアダマである。テロスからあなたに話しかけている」。

 

 これがアダマがロビンに最初に発した言葉だった。おびただしい数の言葉の最初である。その日から彼はシャスタ山の下じゃらテレパシーを通じて彼女にメッセージを送り続けた。彼女は彼の言葉をノートに記録した。メッセージはテロスかさまざまな形而上学的なトピックスに関するものだった。それらはロビンスの発した質問の答えのときもあった。彼女はアダマのメッセージをまとめ(他者からのメッセージもあった)、それらを出版した。

 ところでダイアン・ロビンスはテロスを訪れたことがあるのだろうか。あきらかに彼女は訪問している。ポルトロゴス図書館のミコスが彼女にこう説明している。

 

 私たちは地球内部の中心にいます。意識の中であなたはわれわれといっしょにいるのです。意識は「場所」です。この場所はあなたがたの物理的な場所よりも堅固なのです。そう、たしかにあなたは地上のデスクの前に坐り、口述を筆記しています。しかし意識の中ではあなたはわれわれとともに空洞地球の中にいるのです。文字通りあなたは二つの場所に同時に存在しているのです。あなたは多次元というものを理解していますか。あなたは二つの場所に存在しています。われわれはあなたにあちこちの「私たちの場所」をご紹介しましょう。

 

 


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