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 クラフは地球空洞説を裏付ける「科学的な、歴史的な、また書き記された証拠が山のようにたくさんある」と信じている。証拠のなかでもふたりの探検家、つまり米海軍のバード少将と漁師のオラフ・ヤンセンの証言が重要である。

 クラフによればバード少将は実際に北極の穴に入ったのだという。しかし彼の証言は政府によって伏せられてしまった。1947年2月、バードはアラスカの基地で飛行機に乗って北方へ向かった。彼は北極点を越え、さらに北極海の上空を飛行した。「驚いたことに」とクラフは言う。「彼は植生、湖、川のある土地の上を飛んでいて、しかも下生えのなかには先史的なマンモスの姿を見た」のである。彼は飛行しているうちに北極の穴に入っていたのだ。彼は北極の穴に大陸を発見していた。

 しかしそのあと起きたことは、避けがたかった。

 

 リチャード・バード少将のとてつもなくすばらしい発見のニュースは、すぐに封じられてしまった。米海軍の諜報機関は歴史上もっとも偉大な地理学的発見のさらなる出版を禁じたのである。こうしてわれらの地球空洞は世界のトップシークレットとなった。

 

 


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