ウィッカ、その実践的魔術 第6章 瞑想 

悼み、想うメディテーション 

大切な人をうしなったとき、それまでとおなじように生きていくことはできない。そんなとき、敬意を表しながら、亡くなったあなたの愛する人を、あなたの人生から送り出すために、瞑想をおこなう。この瞑想では死去した、あるいはいなくなってしまった人々を敬う方法として四つのエレメントを呼び起こす。つまり瞑想に地、気、火、水のシンボルを使う。きれいな土が盛られた盆、羽根かインセンス、小さなキャンドル、そしてコップ一杯の水を用意する。ローズマリーも――新鮮なものがベスト――必要となるかもしれない。それは記憶と関係しているのだ。もし故人の写真やその人の宝物を持っているなら、それらも用意するリストに含めよう。

 

1 楽にすわれる場所を探してください。そしてあなたのまわりに、方角に応じてエレメントのシンボルを置いてください。北に地を、東に気を、南に火を、西に水を置いてください。

 

2 両手にローズマリーを持ち、新鮮な香りを吸ってください。そしてつぎの言葉をのべてください。「わたしたちが生まれ、回帰する地のパワーによって、あなたを敬い、思い出します。智慧と直感が流れ出す気のパワーによって、あなたを敬い、思い出します。創造し、破壊する火の力によって、あなたを敬い、思い出します。西に向かって流れ出し、あなたを最後の旅路につかせる水の力によって、あなたを敬い、思い出します」

 

3 故人の名を呼んでください。必要ならば、叫んでください。そしてこういってください。「あなたはこの人生において愛されました。そして死の世界でも愛されるでしょう。わたしの記憶のなかでは、あなたの一部は生きつづけています。あなたのことは忘れません。言葉と行為でもってあなたを敬います。あなたは愛されています。あなたは記憶されつづけます」

 

4 気持ちが整ったら、愛すべき故人の思い出としてローズマリーをポケットやバッグにいれ、瞑想を終わりにしてください。


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