144−145
(馬の名前について話し合うジョルとドゥクモ)
「キャンゴ・ペルポがいいわ!」
(ヒヒーンとなく馬)
「お父さんが言っていたの、キャンゴ・ペルポと言う名が神馬の名前だって。たくさん種付けするから見てね」
(照れるジョル)
「なんでおれ、気づかなかったのだろう……」
(夕陽の風景。歩くふたり。馬と犬)
「歩くと時間がかかるよ。馬に乗って行こう」「だれがあなたといっしょに馬に乗るもんですか!」
「わが兄やほかの人々はどうしているだろう?」「戻らないとわからないわ」
(リン部落のテント。ふたりは戻ってきたのだ)
「ジョル、なんと久しぶりだろう!」
(ジョル、跪き、両手を頭に載せ、恭順のポーズ)
「お父上にお会いできなかった不孝をお許しください」
(センロンやギャツァ、キャロがテントの中でジョルとドゥクモを迎える)
「ジョル、大きくなったのう。さ、立ち上がって」(養父のセンロン)
「おおわが娘よ」(キャロ)
「お父さま、戻って参りました」
(最長老の総監が叫び、村人たちが呼応する)
「さあ、荷物をまとめて! 出発だ! 新しい家に移るぞ!」「おおー!」
(しばらくしてリンの人々は黄河流域に移住した)
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