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(馬の名前について話し合うジョルとドゥクモ)

「キャンゴ・ペルポがいいわ!」 

(ヒヒーンとなく馬)

「お父さんが言っていたの、キャンゴ・ペルポと言う名が神馬の名前だって。たくさん種付けするから見てね」

(照れるジョル)

「なんでおれ、気づかなかったのだろう……」

(夕陽の風景。歩くふたり。馬と犬)

「歩くと時間がかかるよ。馬に乗って行こう」「だれがあなたといっしょに馬に乗るもんですか!」

「わが兄やほかの人々はどうしているだろう?」「戻らないとわからないわ」

 

(リン部落のテント。ふたりは戻ってきたのだ)

「ジョル、なんと久しぶりだろう!」

(ジョル、跪き、両手を頭に載せ、恭順のポーズ)

「お父上にお会いできなかった不孝をお許しください」

(センロンやギャツァ、キャロがテントの中でジョルとドゥクモを迎える)

「ジョル、大きくなったのう。さ、立ち上がって」(養父のセンロン)

「おおわが娘よ」(キャロ) 

「お父さま、戻って参りました」

(最長老の総監が叫び、村人たちが呼応する)

「さあ、荷物をまとめて! 出発だ! 新しい家に移るぞ!」「おおー!」 

(しばらくしてリンの人々は黄河流域に移住した)


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