146−147
王者の心
(雲の上、高峰の頂)
(石組み、茅葺の家)
(立派な姿の三叉鉾を持って立つ蓮華生、ことパドマサンバヴァ。後方にジョルの母)
「北方の妖魔の勢いが日に日に増しておる。この目で状況を見なければならぬ」
「大師さま、行かれるのですか」
「そうだ。リン部落が移住したら、競馬大会を催さなければならない。ジョルにはこれに参加してもらう」
「国王選びの競馬のことですね。しかしジョルはあまり興味を持っていないようですが」
(蓮華生の顔のアップ)
「あの子は望んでいないだろうな、フフ」
「わたしなら、あの子をその気にさせてみせましょう」
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