154−155
キャロ家の大テント
(中から食器や玩具が投げ出される)
「わたし王妃になんかなりたくないから!」(ドゥクモの声)
「どうしてわたしが賞品なの!?」(ドゥクモの声。犬の横顔)
「何の説明にもなってないわ!」(ドゥクモ、テントから出ようとする)
(ドゥクモ、テントから出て行く。犬も追う)
「フール! こんな家、いられないわ!」
山の中の小道
(ドゥクモ、ぷんぷん怒りながら斜面を上っていく)
「うまいこと言ってすぐ約束を破るんだから! あの年、長い距離を歩いてジョルを探しに行ったのよ! なんのためにただ働きさせられたのよ!」
(ドゥクモ、祈りのポーズ)
「ああ神様、助けてください!」
「どう、どう!」(馬を止める掛け声)
(見上げると、馬に乗った英雄のようなシルエットが見える)
「ほんとに神様が来てくれたの?」
(トトンの顔アップ)
「ドゥクモさん、どちらへ?」
(当惑するドゥクモ)
「これが神様よ! 神様って、もともとは怪物なのだから!」
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