022−023
(少年、ケサルのパワーに驚くが……)
「いったいどこの神聖なお人なのか。すごいパワーをもってるぞ」
「おーい、君、どっか食べれるところに連れて行ってくれないかな」
(困った表情のケサルと愛馬)
「ぼうっとしてないで、探してほしいな。冗談でなく、飢え死にしそうなんだから!」
「わ、わかったよ」
(ゴーストタウンのような町)
「ぼく、あんまり気にしていないから」(ケサル)
(食べ物にありつけたが、固くて食えたもんじゃない)
「わっ、かてえ! 死んじまうよ!」
(愛馬も石を食べているかのよう)
(石のようなものを頬張るケサル)
「で、君は何をしているの?」
(少年、突然頭を地面につけて頼み込む)
「大師さま、どうか囚われになった村人を救ってください! お願いします!」
(少年、泣きながらしゃべる)
「ぼくが修行して戻ってきたところで、それで戦って終わりです」「姉さんや村人には悪いことばかり起こっています」
(芋のようなものを食べながら話すケサル)
「その大師さまっての、やめてくれないかなあ」
「ぼくはケサルっていうんだ。この馬は、キャンゴ・ペルポ」
「答えてくれてありがとう! 感謝、感謝! 僕の名はモーフェです」
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