ビルマ人のアラカン征服と難民の発生 宮本神酒男
この年(1784年)ビルマ兵がアラカン国にやってきて、多くの人を殺して制圧した。ラカイン人の魂の拠り所であるマハムニ・ブッダがマンダレー近郊へ運ばれたのもこのときのことだった。アラカン国(ラカイン)は長い間独立国家だったのであり、ビルマが取り戻したのではないことに留意すべきである。(アラカン国の支配者がバガンから来たのであれば親戚といえるが)
この40年間(1784−1824)に及ぶ専制的な王朝の期間に20万人もの難民がチッタゴンに移住したという。これには仏教徒ラカイン人もロヒンギャも含まれただろう。現在もチッタゴン地区には多数の仏教徒ラカイン人が居住している。
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