11 インターネットとワンネス 


マクナルティー
 どういった状況だったんでしょうか。

ヴォーン=リー 実際、はじめてワンネスを体験したのはこの海岸沿いの丘を歩いているときのことでした。二月のことでカリフォルニアに春がやってきたところでした。すべての木の葉が、木々が、雲が、鳥が、ひとつでした。はじめてこれらを丘の上で見たとき、自然の中でのみこういった体験はできるのだと考えました。しかしそのあと町へ行き、スーパーマーケットの中で同じ体験をしたのです。この人生の中ですべては一つなのだと感じました。しかし同時に人生の中のすべては分かれていてユニークなのです。非常にシンプルで美しい体験でした。すべての伝統の神秘家が同じ体験をしています。普通の人も同じ体験をすることがあります。彼らは夜空を見上げて果てしない広がりを見て突然一つであることを理解します。ウイリアム・ブレイクはそれを「一粒の砂の中に世界を見る」と表現しました。

 それからわたしはこのワンネスの教えを受けるようになりました。彼らがどこから来るかたずねませんでした。わたしはただ書き始めただけです。最初に私はそれらを自分の内側で体験しましたが、それらは以前のものとはまったく異なるエネルギーを持っていました。そこには喜びや楽しさのクオリティがあり、内面的な経験というよりもむしろ人生についてのものでした。未来について、そして人類にとってワンネスが何を意味するかについて、わたしはこれまでにはなかったようなビジョンを持ち始めました。

マクナルティー 殺人ハリケーンがあり、企業が利益と権力を求めて人々を踏みにじる国で、これがどのように関連していると思いますか?

ヴォーン=リー すべてがひとつという認識は、根拠のある神秘的な認識です。このシンプルな真実をあなたの周囲で見てみましょう。伝統的に神秘主義者はこういった経験を自分自身の中に保っておきます。あなたはそれを持っていることに深く感謝します。しかしこのワンネスの理解は、外の世界に置いて役割を果たすのにも重要であると気づき始めました。人間が進歩するために踏み出すつぎの一歩は、ワンネスに気づくことなのです。もっとも象徴的なイメージは、宇宙飛行士がはじめて宇宙から世界を見たときのものです。それは一つの球体で、とても美しいものでした。

マクナルティー われわれはその方向へ向かっているのでしょうか。

ヴォーン=リー わたしは最近「世界ワンネスデー」のパネルディスカッションでまさにその問題について話しました。それは生態学の、環境学の、経済学の用語になりました。何通りもの考え方があります。今どこでも人々は相互依存や相互結合について話しています。彼らはワンネスについて語ります。それは生態学の言葉になり、環境用語になり、経済用語になったのです。わたしたちはみなつながっているのです。以前は、非スピリチュアルな会話では一般的な語彙ではありませんでした。前例のないペースで世界を開発し、破壊するグローバル企業がなおもあります。彼らは「グローバル市場」と最新テクノロジーを用いて、地球をかつてないほどひどい環境へと落とし込む環境災害を作り出しているのです。

 「一つの世界」であることは、光の面もあれば、闇の面もあります。しかしながら2000年代のはじめ、わたしが「ワンネスの取り組み」を書いたとき、とてもエキサイティングだと感じたのです。可能性を秘めていると思いました。誰もがそれを会得するだろうと思いました。とてもシンプルなのです。もちろん、私たちは一つでした。わたしたちは競争に、決闘に、闘いに多大なエネルギーを費やします。ワンネスははるかにシンプルで、より効率的で、よりコスト効率に優れています。それはワンネスである人生の本質に取り組む方法です。

 そして今、パワフルな道具があります。インターネットです。90年代前半のある日、わたしの子供たちはインターネットにかかりきりでした。AOL(かつての最大大手プロバイダ)かチャットルームでしょう。わたしはそこに可能性を見たのです。ワンネスの神秘的気づきのようなクオリティとエネルギーを見たのです。でもあなたはこのグローバルな相互接続性とワンネスにアクセスするために神秘家である必要はありません。コンピューターがあればいいのです。二十年後の今、あなたは可能性を見ることができます。カザフスタンのサイバーカフェや南米のホテルでインターネットにアクセスできるのです。現在はスマートフォーンがあればいいのです。わたしたちにはワンネスの相互接続性があるのです。階級はありません。人間に与えられた有機組織構造があるだけです。それはとても有能です。インターネットなしでどうやって生活できるのか想像もできない世代がいます。しかしながら、影の側面も見えます。つまり、ワンネスの構造を利用して、いかに多くの企業が自我に駆られた貪欲を助長してきたかということです。

 実際、テクノロジー的な意味で言えば、彼らはワンネスの相互接続性から利益を得ているのです。彼らは、今までにない速さで地球を破壊するグローバル企業を作っているのです。





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