14 耳を傾けることを学ぶ 


マクナルティー
 意識を変革するために人は何ができるでしょうか。

ヴォーン=リー これは男性的で、行動重視の考え方から生まれた質問ですね。わたしたちは問題解決の文化を持っています。わたしたちは「すること」と同様に「あること」に勝ちづけをする必要があります。不幸なことに、西欧では、「あること」は受け身であることを意味すると考えがちです。「あること」はとてもダイナミックなものです。受け身なものではないのです。内面で聞くことは受け身ではありません。これらは再利用すべき女性的な質です。これはタオの古代の知恵です。何もしない、すなわち無為の知恵、生そのものの知恵なのです。

マクナルティー それならわたしは質問しなおすとしましょう。われわれはどうあるべきでしょうか。

ヴォーン=リー 第一に、あなたは自分がどうあり続けたか注意する必要があります。レナード・コーエンを引用しましょう。

 

あらゆるものに亀裂がある。そこから光が差し込むのだ。

 

あなたの条件付け[心理学用語]に亀裂があり、それを通して異なる光、異なる在り方が見えないか調べてください。わたしたち一人ひとりが、自分のより深い本質に属するこの生き方とふたたびつながる方法を見つける必要があります。あなたは創造的に書くことによってそれ自体を表現するかもしれません。突然、あなたは外の世界からではない何かがあなたに話しかけてくるような空間にいるのです。

 わたしたちはまた聞くことを忘れてしまいました。誰もが話したがります。ひとは聞くことを、生を聞くことを学ぶ必要があります。しかし生はあなたに話しかけてきます。わたしは自分たちの内部に深い知恵があるのを感じます。それはまた地球の知恵でもあるのです。地球は数多くの変遷を経てきました。これは歴史における七度目の種の大量絶滅といわれます。最初のものは人類によって起こされたのですが。わたしたちは地球の不可欠な一部であり、生きた有機組織の一部なのです。わたしたちは地球から離れることはできません。わたしたちは意識的に地球とその自然の叡智、そしてその存在のあり方とふたたびつながる必要があります。そうすれば、地球とともに歩むことができるのです。

 もしわたしたちが耳を傾けることを学べるなら、おそらく人生はわたしたちにどのように再生する必要があるかを教えてくれるでしょう。古代社会では、リーダーは何をすべきかを教えるのではなく、耳を傾け、兆候を見るのがその役割でした。内なる世界に注意を払ったのです。スーフィーはそれを「心の耳」と表現します。

 これは師との関係の中で学ぶべきことです。わたしは二十年、師のもとに坐り、耳を傾けました。あなたは耳を傾けながら学ぶのです。あなたは世界の間にあるものに耳を傾ける方法を学ぶのです。心と魂に耳を傾けることを学びます。人々の夢や人生における兆候に耳を傾けます。そして同様にわたしたちはまわりの世界に耳を傾け、兆候を見るのです。

 地球は地震や津波、洪水や嵐、干ばつ、そして前例のない猛暑を通して、その不均衡の極度を示す兆候を私たちに伝え、呼びかけています。これらはティク・ナット・ハンが「マインドフルネス(気づき)の鐘」と呼ぶもので、この瞬間、必要な場所で私たちの意識を目覚めさせます。





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