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ブッダの教えを広めるため
西南の餓鬼を制圧するため
(記憶の天は)前世の深遠なるつながりを思い出し
インドのビシャへ旅をした。
市が立つ雑踏のなかで
「喜びにあふれた者」という名のバラモンの
「太陽の中心から輝く光」という名の娘と会った。
娘は積極的な性格の持ち主だったので
彼女をカルマのパートナーとした。
執着のない方法による行為から
悟りの顕現であるふたりの王子が生まれた。
長男は水晶のように明晰だった。
その眉間にはユンドゥン(スワスティカ)があった。
現在、過去、未来を苦もなく知ることができ
何にも妨げられることなく静かに暮らした。
「ユンドゥンの明晰な意味」と呼ばれた。
次男は暗褐色に輝く顔を持っていた。
そのまなざしは強く、鼻には怒りの皺がよっていた。
三角の口は開き、腕は力強く動いた。
その足は踊っているかのようだった。
父は「一瞥で解き放つ蓮」と名づけた。
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