「ユンドゥンの明晰な意味」は「輝く獅子の森」へ行った。

そこで「密教集修法」と「持明修法」を実践し

無量寿の境地に達した。

そして覚醒のボーディ・サットヴァになった。

 

「一瞥で解き放つ蓮」は

「十三の奇跡と怒りの魔術」の力を受け取った。

それから西方の「怒りの災いを運ぶ者」の墓場へ行った。

そこで熱と印が最高点に達するまで瞑想した。

彼らの母は「秘密の崖」の洞窟へ行った。

そこで彼女はゲクー(Ge-kho)の秘密の実践をした。

秘密の神とおなじ幸運を得た。

それから母は父にたずねた。

悟りの百の家族を統括する最高司令官、

戦わない勝利者は

輪廻と超越の現象を把握する

私は世界の活動のダーキニーである。

私はゲクーの秘密の実践を成し遂げた。

しかし真の智慧の段階にはいたらなかった。

もしこの段階に生きているあいだに達することができたら

ユンドゥンの北東の領域に生まれ変わるだろう。

高貴な「神秘の世界の女」として

一万のダーキニーを導くだろう。

これを成し遂げるため、

南西の「不変の森」へ行こう。

そこには宝石という名の七度生まれ変わったバラモンが生きている。

バラモンは他者の利益のために生き、

だれからも賞賛され、尊敬されるだろう。

私もまた賞賛するためそこへ行くだろう。

存在する神々や悪魔をしのぐあなた、

その慈悲深い心を弱めてはならない!

 

彼女がそう言って去ると

父は(その力でもって彼女を助けるのを)忘れた。

母は南西の「不変の森」へ行った。

彼女はそこでバラモンの肉体の成就を要求した。

南西のダーキニー「広がりのあきらかな成就者」はそれを受け入れた。

彼女はそれをつかもうとしたが、

つかんだのは髪の束だけだった。

彼女はそれを飲み込んだ。

 

家に戻ると、彼女は夫に尋ねた。

「過去の負のカルマによって私は女に生まれました。

そしてカルマの縁によって私はあなたに会いました。

ついに、おそらく習慣的な愚昧さによって

私は目標に達することができませんでした。

これまで私はあなたのタントラの明妃であり、息子ふたりをもうけました。

しかしもうそういうふうに私を見ないでください。

そのような考えは捨ててください。

ふたりの息子は母親のもとに置いてください」

 

この要求にたいし父は答えた。

「聞いてくれ、輝く光よ。

もしおまえがカルマを克服できないとしても

他者を非難するのは無意味である。

子供が生まれ、育つには、母も父も必要なのだ。

ふたりの子とも私のもとに置かれよう。

母であるおまえはどんな瞑想だってできるはずだ」

このように彼は(離縁も子の養育も)認めなかった。

 

ふたりの息子もまた両親のあいだで論議した。

兄である「ユンドゥンの明晰な意味」は父のもとに残った。

弟である「一瞥で解放する蓮」は母のもとに残った。

母と子は父に最後の挨拶をして

大きく嘆息をして祈り、インドを去った。

 

楽しい、愛すべき花の島に着くと、

息子は咲いた蓮花のなかに隠れた。

 

母親はウッディヤーナでダーキニーが

七代生まれたバラモンの肉をヴァジュラの供物として捧げているのを見た。

彼女はそこへ行き、残物をかき集め、食べた。

たちまち彼女は、西の蓮のダーキニーのための

ヴァジュラの饗宴の首領となり

究極の知恵のステージに達した。

 

⇒ つぎ