父母ともにおおいに喜び、宣言した。

「王妃は子を生んだ。

驚くべき徴に満ちた子を生んだ。

すべての家臣は集合しなければならない」

 

すべての者が集まり、捧げものをした。

金、トルコ石、絹、

家畜、象、馬。

そして数々の宝石。

 

聖者の徴に詳しいバラモンが宮廷に呼ばれた。

バラモンは言った。

「この王子はまことに宝石のようであらせます。

すべてにおいてブッダの徴をもっておられます。

とりわけその白と赤の身体は

神々や悪魔どもを指揮する力強さを示しています。

鼻の上の怒りの皺は

難敵の餓鬼どもを制圧することを表しています。

三角形の口のかたちは

マモ(mamo)・ダーキニーを導くことを表しています」

 

この予言のとおり子供は都の支配者となった。

 

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