第4章 15 憎みあいをさせ、憂いを祓う
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他人の感情を切り裂き、互いに憎悪させるのは、致愛者が慣用的に用いる卑劣な技術といえる。相憎術とは致愛術の変種である。悲哀や憂愁の感情が発生するが、致愛とはもともと関係ない。
『医心方』には「人を相憎ませる処方」「人をぼんやりさせる処方」「淫蕩や嫉妬をやめさせる処方」などが「互いを愛させる処方」とともに並ぶ。 ⇒ つぎ(2)へ