広い意識をもって小さな一歩を
わが師プラブパーダは、地球の資源を浪費することの許されない神の所有物と見る必要があると強調している。かつて朝早く、彼は世界中から集まった弟子たちといっしょに西ベンガルの広々としたアシュラムの敷地内を散歩していた。彼は敷地内を案内されて回っていたのだが、前回の訪問以来、建設や造園が大幅に進んでいたのを見て、感銘を受けたようだった。突然彼は棒でほとんど何もない畑のほうを指して叫んだ。「なぜあれが見えないんだ?」。みなが彼の指している方向を見たが、彼が何を見ているのか誰にもわからなかった。
「なぜあれが見えないんだ?」と彼は繰り返した。「あなたたちは盲目なのか」彼は急いで畑を横切ると、かがみこみ、水が漏れている蛇口の栓を固く閉めた。
学生たちのもとに戻ってきたとき、すべては神のエネルギーであり、注意深く見なければならないと彼は説明した。「あらゆる瞬間にこのことを意識すること」と彼は言った。「それがクリシュナ意識だ」
浪費はするな、と彼は言った。すべてが神の所有物なので、わたしたちは自分のもの以上に気をつけなければいかない。そのようにすれば、わたしたちは平和に生きていくことができる。
人一人に何ができるのかと、疑問に思う人もいるだろう。プラブパーダの意思表示はとても小さいものだが、彼は自分にストップをかけたりはしない。意思表示をしなければさらに小さくなってしまうのだ。あなた自身の意思表示を小さくして意志を挫くようなことはしないようにしたい。