健全でスピリチュアルな共同体をいかにサポートするか
バクティの伝統のなかで教えられる美しい道義的慣習は、健全なスピリチュアルな共同体を支えている。年上の誰かと会うとき、わたしたちは敬意を払い、その人のために尽くそうとする。わたしたちはスピリチュアルな道を歩み、すぐれているとほめたてられた年長者やその他の人々を尊敬すべきだ。そのとき嫉妬の念を持つべきではない。わたしたちがどれほど道を進んだかにかかわらず、より成し遂げたスピリチュアリスト(精神修行者)からのインスピレーションや導きを受け取ることに対して広い心を持つべきだろう。
新しく精神的生活にやってきた人に会うときは、わたしたちは彼らに心づかいと思いやりを提供すべきだろう。恩着せがましい態度は必要ない。むしろわたしたちは彼らを鼓舞し、支え、助けるべきだ。そしてどんな進歩が可能か意識すべきだろう。わたしたちを助けてくれた人たちもここに至るまでずっとそうしてきたのだ。
スピリチュアルな関係を育むにはどういう方法がいちばんいいのだろうか。バクティの聖人ルーパ・ゴースワーミーは六つのシンプルな方法を示している。
(1)こっそりとあなたの心(マインド)を親しい友人に明かしなさい。
(2)友人たちがあなたに心を開いたとき、彼らの話をよく聞きなさい。
(3)与える者でありなさい。贈り物を与えなさい。
(4)友人からの贈り物を感謝の気持ちを持って受け取りなさい。
(5)友人たちに聖なる食べ物(プラサダ)を与えなさい。友人たちと食べなさい。彼らを歓迎し、家の食事に招待しなさい。彼らを支えなさい。
(6)友人たちから丁重に聖なる食べ物を受け取りなさい。愛情は互いが抱くものです。
こうした「交換」は友人たちと愛情を分かち合う方法である。至高の存在への信仰の関心を分かち合うとき、彼らはバクティを深めることになる。ほかのスピリチュアルな心を持った人たちと愛情のこもった関係を築けないとき、習慣や価値観がわたしたちの精神的健康の助けとならない人たちと関係を持つ危険を冒していることになる。スピリチュアルな関係が十分にできるとき、それらによってわたしたちはすべての愛と喜びの根源と結びつくことができるのだ。