徳の様式の価値 

 徳(善性)の様式は霊的生活の入口である。そこから人は一挙に物質的影響を超越することができる。『バガヴァッド・ギーター』(14.26)は解放された魂について、三様式を超越した誰かと特徴づける。「いかなる状況においても逸れることなく完全な献身奉仕(バクティ)を行う者は、すみやかに三洋式を超越してブラフマン(霊的解放)の段階に達する」。パタンジャリの『ヨーガ・スートラ』は確信してつぎのような結論に達した。「究極の解放とは、様式がもともとの(潜在的な)状態に戻るときのこと。それは意識の力が本質的な性質の状態にあるときのことである」

 それではあなたはどうやったら、徳の様式とつながったままでいられるだろうか。あなたは自分の空間を清潔に保ち、純粋な食べ物を食べ、毎日智慧の書物を聞くことに時間を費やさなければならない。そして心がシンプルで、純粋な人々との規則的な関係を探し求めること。どれだけ忙しかろうと、あなたは毎日、霊的実践のために時間を作ること。あなたは完全に低い様式から目覚めることはできないかもしれない。しかし霊性を中心とした人生を送ることができるなら、あなたは自分自身にそれらの影響を植え付けることができるだろう。

 思考、言葉、行動が至高者への献身と関係があるバクティ・ヨーガの実践がおこなわれた。それは様式を超越し、物事と事案を超えることになる。

 

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